Claude Codeで自分専用ワークフローを作る方法

AI・テクノロジー

「毎回同じ指示をClaude Codeに打ち込んでいる…」と感じたことはありませんか。

AIを使いこなしている人と、毎回同じ指示を繰り返すだけで終わっている人——その差は、能力でも経験でもありません。「AIへの恒久的なルール」を設定しているかどうかの違いです。

実は、Claude Codeには自分専用のワークフロー(作業の流れ)を設定できる仕組みがあります。一度設定すれば、毎回の指示が大幅に減り、AIとの対話がグッとスムーズになります。

この記事を読むと、次の3つが得られます。

  • Claude Codeの「ワークフロー」とは何か、非エンジニアでもわかる形で理解できる
  • 自分専用の指示書「CLAUDE.md(プロジェクト専用の指示書ファイル)」の書き方がわかる
  • ワークフローを5ステップで設計・運用できるようになる

結論を先にお伝えすると、ワークフローの核心は「AIに毎回説明しなくても済む状態を作ること」です。では、その具体的な方法を見ていきましょう。

毎回同じ指示を繰り返していませんか

繰り返しの指示は、設定で一度だけにできます。

Claude Codeを使い始めたころ、私は毎回こんな指示を送っていました。「ブログ記事を書いて。読者は30代の非エンジニア。専門用語には()で説明を入れて。CLIの話は不要」。

この指示、毎回打ち込むのは正直しんどいです。打ち忘れると出力の質が落ちる。でも面倒で省略してしまう。そんな悪循環に入っていました。

Claude Codeにはこの問題を解決する仕組みがあります。それがワークフロー設定です。一度ルールを書いておけば、以降はAIが自動でそのルールに従って動いてくれます。繰り返しの手間が消え、作業時間が体感で30〜40%短縮されます。浮いた時間は、より創造的な仕事——企画の発想、内容の深掘り、記事の磨き込み——に使えるようになります。

📖 プロンプト基礎:読解力×Claude Code|指示の4つの型

Claude Codeのワークフローとは何か

ワークフローとは「AIへの恒久的な指示書」です。

通常、Claude Codeへの指示はチャット欄に打ち込みます。しかしこれは「その場限りの指示」です。セッションが終われば消えます。

ワークフローは違います。プロジェクトのフォルダに置いたファイルに指示を書いておくと、Claude Codeが毎回それを読んで行動します。チャットで毎回説明しなくても、AIが「このプロジェクトのルール」を把握した状態でスタートしてくれます。

非エンジニアでも作れる理由

ワークフロー設定は、難しいプログラムを書く必要がありません。日本語で書いた「お願いごとのリスト」を1つのファイルに保存するだけです。

CLAUDE.mdはVS Codeなどのテキストエディタ(文字を編集するアプリ)、またはClaude Codeのデスクトップアプリ(GUI=画面操作タイプ)から直接編集できます。ターミナル(CLI=黒い画面の文字操作)は一切不要です。Proプランのユーザーなら今日から試せます。なお、Accept(承認)/Reject(却下)ボタンによる承認制が使えるため、AIが勝手に動きすぎる心配もありません。

必要なのは「自分はどんな作業をしているか」「AIにどう動いてほしいか」を言語化する力だけです。これは読解力と言語化力の問題であり、エンジニアリングの知識とは無関係です。

ワークフローの設計図「CLAUDE.md」

CLAUDE.md(読み方:クロード・エムディー)は、AIへの「プロジェクト専用の指示書ファイル」です。もっとシンプルに言えば、AI専用の「取扱説明書」をあなたとClaude Codeで一緒に作るイメージです。「うちのチームではこう動いてほしい」というルールを伝えておく場所、と考えてください。

Claude Codeは、プロジェクトフォルダのルートディレクトリ(一番上の階層)に「CLAUDE.md」という名前のファイルがあると、起動時に自動的に読み込みます。「.md」はメモ帳でも開けるシンプルなテキストファイルの一種です。「どこに保存するか」も含めてClaude Codeが自動で正しい場所に置いてくれるので、フォルダ構造を意識する必要はありません。このファイルに書いた内容が、そのプロジェクトでの「デフォルトのルール」になります。

私がCLAUDE.mdを初めて書いたとき、「とりあえず書いてみよう」と「ブログ記事を書くときは読者目線で」の一行だけ入力しました。結果は惨敗。出力はほとんど変わらず、「なんだ、意味ないじゃないか」と30分で諦めかけました。

もしあのとき諦めていたら、今の自動化ワークフローはなかったと思います。失敗の原因は「曖昧すぎた」こと、ただそれだけでした。その後、AIが判断に迷う場面を一つずつ具体的に書き出すようにしたところ、出力の質が劇的に変わりました。「どんな読者か」「使ってはいけない表現は何か」「記事の構成はどのパターンか」——この3つを書き足しただけで、別物になったのです。

実際の記述例

「でも、何を書けばいいかわからない」——その心配は不要です。

💡 ここが最大のポイントです

CLAUDE.md自体も、Claude Codeに作ってもらえます。
あなたがやることは、ただ「自分のやりたいこと」を日本語でしゃべるだけ。ファイル名を考える必要も、フォルダを作る必要も、保存ボタンを押す必要もありません。Claude Codeが全部やってくれます。

これは非エンジニアにとって、おそらく一番大事なポイントです。「自分でファイルを作って、書式を整えて、保存して…」という事務作業はゼロ。普段Claude Codeに話しかけているのと同じ要領で、「こういうルールでCLAUDE.mdを作って」と一言伝えるだけで完成します。

たとえば私は、新しいブログプロジェクトを始めたとき、こんな風に話しかけました。「読者は30代の非エンジニア。専門用語には説明を入れて、AIっぽい言葉は避けて。これをCLAUDE.mdにして」——たった3行です。30秒もかからずCLAUDE.mdが完成しました。

💬 Claude Codeへの実際の指示イメージ

私はブログを書いています。読者は30代の非エンジニアです。
専門用語には()で説明を入れてください。
1段落は3文以内にしてください。
AIっぽい言い回しは使わないでください。

この内容でCLAUDE.mdを作って、このフォルダに保存してください。
承知しました。ご指示の内容をもとにCLAUDE.mdを作成します。
内容を確認して、問題なければ Accept を押してください。
✅ Accept
✕ Reject

← Acceptを押すだけで自動保存されます

このひとつのメッセージを送るだけで、Claude Codeが自動的にCLAUDE.mdを作成・保存してくれます。以下がその出来上がりイメージです。

📝 私のCLAUDE.md(実際の記述イメージ)
👥 誰に向けて書くか
・30代の非エンジニア・会社員
・Claude Codeを最近使い始めた初心者
✏️ 文章のルール
・専門用語には必ず( )で説明を添える
・1段落は3文以内に収める
・AIっぽい言い回しは使わない
・画面操作(デスクトップアプリ)の話のみ扱う
📐 記事の型
1. 冒頭:共感 → 得られること3つ → 結論の先出し
2. 本文:見出し4〜5個、各見出しに一言まとめ
3. よくある質問:3問以上
4. まとめ + 関連記事リンク
🚫 やってはいけないこと
・パスワードや秘密の情報をファイルに直接書かない
・確認なしにファイルを削除・上書きしない
・ユーザーへの確認なしに外部へ送信しない

このような形で書くと、Claude Codeはチャットで何も言わなくても「この記事は非エンジニア向けに書く」「専門用語には補足をつける」という前提で動いてくれます。

フォルダ構成のコツ

CLAUDE.mdは複数の場所に置けます。「どこに置くか」で影響範囲が変わります。

  • プロジェクトフォルダの中(そのプロジェクトだけに適用)
  • ホームフォルダ直下(~/.claude/)(全プロジェクトに共通で適用)

使い分けの基本は「ブログ用」「副業用」「勉強用」など、プロジェクトごとに専用のCLAUDE.mdを用意することです。共通ルール(個人情報を扱わない、確認なしにファイルを削除しない等)はホームフォルダ側に書き、プロジェクト固有のルールは個別に書くと管理しやすくなります。

📋 CLAUDE.md は「ルール帳」が2冊ある、と覚えるだけでOK

📘
どの仕事にも使う
「共通ルール帳」
・個人情報は扱わない
・勝手にファイルを消さない
・確認なしに送信しない
一度書けばずっと有効
📗
その仕事だけの
「専用ルール帳」
・ブログ用 → 読者・文体・構成
・副業用 → 納品フォーマット
・勉強用 → 要約スタイル
仕事ごとに作り分けられる
💡 両方あるときは「専用ルール帳」が優先されます。
共通ルールは「絶対に守ってほしいこと」、専用ルールは「この仕事だけのお願い」と考えると整理しやすいです。

自分専用ワークフローを作る5ステップ

5ステップで「一度設定すれば動き続けるワークフロー」が完成します。

STEP1:自分の繰り返し作業をリストアップする

まず「Claude Codeに毎回同じことを言っている場面」を書き出します。「読者はこういう人」「この表現は使わない」「この形式で出力して」など、何でも構いません。

過去のチャット履歴を見返すと、繰り返しパターンが見つかります。5〜10個あれば十分です。

STEP2:ルールを分類する

リストアップしたルールを「読者設定」「出力形式」「禁止事項」「参考情報」などのカテゴリに分けます。分類することで抜け漏れが見えてきます。

この分類作業こそが、後述する「読解力」が活きる場面です。曖昧なルールは曖昧な出力を生みます。

STEP3:Claude Codeに「作って」と頼む

STEP1〜2でリストアップしたルールを、そのままClaude Codeに話しかけるだけでOKです。自分でファイルを作ったり、特別な書き方を覚える必要はありません。

Codeタブに「〇〇というルールでCLAUDE.mdを作って、このフォルダに保存して」と送信するだけ。あとはAcceptボタンを押せば完成です。まさに、いつもAIと会話するのと同じ感覚です。

もし「こういう場合はどうすればいい?」と迷ったら、そのまま聞いてしまいましょう。「専門用語への補足って、どう書けばAIに伝わる?」と聞けば、Claude Codeが書き方まで提案してくれます。

STEP4:テスト実行してフィードバックする

CLAUDE.mdを保存したら、実際にClaude Codeで作業してみます。意図と違う動作があればCLAUDE.mdを修正します。最初から完璧にしようとせず、使いながら育てる感覚が重要です。

Accept/Rejectボタン(承認/却下ボタン)で出力を確認しながら進めるので、AIが暴走する心配はありません。気になる点があればReject(却下)して修正を指示しましょう。

STEP5:定期的に見直して更新する

2〜4週間に一度、CLAUDE.mdを見直しましょう。「もう不要なルール」「追加すべきルール」が必ず出てきます。ワークフローは一度作って終わりではなく、仕事のスタイルに合わせて育てていくものです。

私の場合、ブログ記事の執筆ワークフローを最初に作って3ヶ月後に見直したとき、ルールの半分が変わっていました。それだけ使い込んで育てた証拠です。

ワークフロー設計に読解力が不可欠な理由

AIへの指示の質は、あなたの言語化力と読解力に直結します。

「良いCLAUDE.mdを書く」とは、「AIが迷わないように曖昧さを排除する」ことです。これは文章の読解力と表現力の問題であり、プログラミングの知識とは無関係です。

ここで一つ、読解力の本質を言い換えてみます。「曖昧な言葉を、AIが迷わない具体的な定義に変換する力」——これが、ワークフロー設計で問われる読解力の正体です。

たとえば「読者目線で書く」というルールは曖昧です。AIはこの言葉をどうとでも解釈できます。しかし「30代・非エンジニアの会社員が読んで、5分で理解できる文章量と難易度で書く。専門用語には必ず()で補足する」と定義すれば、AIは迷いません。

この変換をするためには、「読者目線とは具体的に何を意味するのか」を自分が正確に理解していなければなりません。つまり、自分の理解が曖昧なままでは、AIへの指示も曖昧になるのです。

もう一つ例を挙げましょう。「丁寧な文章で書く」は曖昧です。「ですます調で統一し、一文は60文字以内、1段落は3文以内に収める」と書けば具体的です。前者は読解次第でどうにでも取れますが、後者はAIが判断に迷う余地がありません。

逆に言うと、CLAUDE.mdを書く練習そのものが自分の思考を言語化する訓練になります。「自分が何を求めているか」を具体化することで、AIへの指示力だけでなく、上司への報告・提案書の作成・チームへの依頼など、仕事全般のコミュニケーション精度が上がっていきます。

Claude Codeの活用は単なる時短ツールではなく、自分の読解力・表現力を鍛える道具としても機能します。ワークフローを磨くほど、AIとの対話の質が上がり、仕事の成果も変わっていきます。

読解力とClaude Codeの関係については、Claude Code入門|読解力で差がつく完全ガイドでも詳しく解説しています。

よくある質問(FAQ)

疑問を解消してから始めると、スムーズに設定できます。

Q. CLAUDE.mdはどこに作れますか?デスクトップアプリで操作できますか?

A. はい、Claude Codeのデスクトップアプリ(GUIのCodeタブ)で作成・編集できます。プロジェクトフォルダを開いた状態で「新規ファイル」を作成し、ファイル名を「CLAUDE.md」にするだけです。コマンドラインの操作は一切不要です。

Q. CLAUDE.mdに何文字くらい書けばいいですか?

A. 最初は200〜400文字程度から始めるのがおすすめです。多すぎると管理が大変になり、どのルールが効いているか判別しにくくなります。重要なルールを5〜8個に絞り、使いながら追加していくスタイルが長続きします。

Q. 書いたルールが守られないことはありますか?

A. あります。特に「〇〇しない」という否定形の指示は守られにくい傾向があります。「〇〇の代わりに△△を使う」という肯定形に書き換えると守られやすくなります。また、ルールが多すぎると優先度が下がることもあるので、本当に重要なものだけを絞ることが大切です。

Q. Proプランでないと使えませんか?

A. CLAUDE.mdの作成自体は無料でもできますが、Claude Codeをフルに活用するにはProプランが実質必要です。Proプランでは長文の出力・複数ファイルの同時操作・Accept/Reject承認制といった機能がフル活用できます。

Q. 複数のプロジェクトがある場合、CLAUDE.mdはいくつ作りますか?

A. プロジェクトの数だけ作れます。「ブログ執筆用」「副業の資料作成用」「家計管理用」など、用途ごとに別々のフォルダを作ってそれぞれにCLAUDE.mdを置くと管理しやすいです。共通ルール(個人情報を扱わない等の安全ルール)は共通ファイルに書いておくと効率的です。

まとめ

一度設定すれば、毎回の繰り返し指示が不要になります。

この記事のポイントをおさらいします。

  • Claude Codeのワークフローとは「AIへの恒久的な指示書」を設定すること
  • 設計図は「CLAUDE.md」というファイルに日本語で書くだけ
  • 5ステップ(リストアップ→分類→記述→テスト→更新)で自分専用ワークフローが作れる
  • ワークフロー設計には読解力・言語化力が直結する
  • 作業時間は体感で30〜40%短縮できる

まずは今日使った指示を5個リストアップするところから始めてみましょう。完璧なCLAUDE.mdを最初から目指す必要はありません。使いながら育てることが、一番の近道です。

自動化の仕組みをさらに深く知りたい方は、Claude Codeで仕事を自動化する全手順もあわせてご覧ください。

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